産後に夫婦の間で問題になりやすく、でも無視することができないのがセックスです。
産後に性欲がなくなり、セックスレス状態になる夫婦も珍しくありません。
どのくらいから再開させれば良いのか、特に夫から妻に急かしてしまって喧嘩になるというケースも多々あります。
体の問題もありますが、心の問題の方も大きく影響してくるので夫婦で情報を共有したいですね。
そこで今回は産後のセックスはいつからできるのか、気をつけたい4つのポイントをご紹介します。
産後のセックスはいつからできるの?
産後のセックスはいつからできるようになるのかと思っていても、マニュアルもないので多くの人が悩む問題ですよね。
夫婦の関係にも大きく関わることなので、具体的にいつくらいからできるのかを把握しておきたいところです。
妻から夫に「このような目安でできるようになる」と一覧にして説明すれば、わかってもらえますね。
では産後のセックスはいつからできるのか、3つのチェックポイントを見ていきましょう。
医師の許可が出てから
産後1ヶ月が経過すると、ママと赤ちゃんの健康をみるための1ヶ月健診があります。
出産して1ヶ月までは産褥期といって、無理をせず安静に過ごすことが大切です。
もちろん分娩後1ヶ月は、医師の許可が出るまでセックスをしてはいけません。
細菌感染の原因にもなりますし、悪露もまだ出ている人が多いでしょう。
1ヶ月健診で問題がなければ、様子を見ながら夫婦生活を再開しても大丈夫です。
焦らずゆっくりをこころがけてください。
痛みや違和感がなくなってから
健診で問題がなくても、ママ本人が痛みを感じていたり傷口に違和感があったりすればまだ時期が早いといえます。
帝王切開の傷口が痛む場合も、腹圧などがかかることで痛みが出ることがあるので無理しないように注意しましょう。
無理に再開しても苦痛に感じることが多いので、もうすこし様子を見ても良さそうです。
会陰切開の傷が痛むことでセックス自体が嫌になってしまうこともあるので、慎重に再開しましょう。
気持ちの面で落ち着いてから
産後はまさに満身創痍で痛みや疲れ、ホルモンバランスの崩れなどから心の面の方も不安定になりがちです。
体は十分回復していても心がついていかないというのは、出産してすぐならよくあることなんですね。
心身ともにリラックスできないと夫婦生活を再開して、どうしても心から楽しむことができません。
無理してセックスをしてもお互いにあまり良いことはありません。
そのため気持ちの面で落ち着きを取り戻してから、再開すると良いですね。
産後のセックスで気をつけたいこと
産後の1ヶ月健診後の早い段階からセックスをすることは、決して悪いことではありません。
むしろ夫婦の仲が良くなったりコミュニケーションが取りやすくなったり、メリットも多いものです。
しかし出産してから夫婦生活をもつにあたり、どうしても注意したいことが4つほどあります。
具体的にどのような点に気をつければ良いのか、意識したいことを見ていきましょう。
避妊をしっかりすること
分娩してから分泌量が多くなり、母乳を出す働きのあるプロラクチンというホルモンがあります。
プロラクチンは排卵するのを抑えて、育児に集中できるように妊娠しにくくする作用があるのです。
そのため産後の排卵は予測がつかないので、セックスの際は必ず避妊する必要があります。
帝王切開などで次の妊娠まで間を空けなければならないこともありますし、できるだけ母体を休ませるためにも妊娠しないようにしましょう。
ほぼ確実な避妊効果がある低容量ピルは、出産して授乳中のママには適していません。
コンドームか子宮内避妊具を装着しましょう。
痛みが出たら中断すること
最初は会陰切開や分娩時にできた膣の裂けた傷などが痛み、円滑には性行為をおこなえないことがあります。
もし痛みや違和感が出たらそのまま我慢して続行するのではなく、必ず辛い気持ちを伝えて中断してもらいましょう。
休み休みしながら続ければ、だんだんと慣れてきて痛みが軽くなることもあります。
でも無理に続けても辛くなるだけの時もあるので、我慢と無理強いは絶対にやめましょう。
清潔にしてからおこなうこと
ママには分娩の時にできた細かい傷があり、さらに抵抗力も落ちているため細菌感染を引き起こしやすくなっています。
性行為の前には必ずお互いシャワーを浴びるようにして、少しでも細菌感染のリスクを減らしましょう。
またママは膀胱炎にかかりやすくなっているので、行為の前後は必ずトイレに行っておくと良いです。
トイレに行きやすくなるために、水分を多めにとって自然に催されるのを待ちましょう。
お互いの気持ちを考えること
産後のセックスはいつからできるのか待ちわびていた夫に、そして心身ともに不安ばかりの妻。
夫婦ともに穏やかな気持ちで夫婦生活を送るためには、お互いの気持ちを考えることが大切です。
妻が辛そうなら次回まで待つ、そして夫はただ黙って優しく抱きしめるのがいいですね。
また夫にわかりやすく自分の状況や言いたいことを伝えるのが、妻の役目でもあるのです。
お互いの気持ちがすれ違わないように、きちんと相談しながらコミュニケーションをとるようにすると夫婦生活も良くなるのでおすすめです。
産後のセックスに役立つものとは?
産後のセックスはいつからおこなっても、今までとは異なり妻の体を気遣う必要があります。
辛さや痛みをできるだけ軽くして、妊娠のリスクを避けるのは必須項目なのですね。
では産後の夫婦生活に役立つ、2つの便利グッズを見ていきましょう。
コンドームなどの避妊具
避妊はコンドームが適していますが、子宮内避妊具も長い目で見ればコスパなどがよくなります。
次回は子供を望む予定がない、あるいは次の子と3〜4歳離したい場合には子宮内避妊具がおすすめです。
コンドームは手軽に避妊ができるだけでなく細菌感染を予防もできるので、できれば妊娠中から着用してくださいね。
もし完全ミルク育児であれば、産後6週間が過ぎれば低容量ピルも飲むことができます。
ほぼ確実な避妊法なので、母乳をあげないママはぜひ試してみてください。
痛みを軽減する潤滑ジェル
出産してからの夫婦生活は子供の事や痛みが気になるなど、なかなかセックスに集中ができません。
そのため潤い不足となり、痛みが余計にひどくなることもあるのです。
そんな時潤滑ゼリーなどの滑りを良くするジェルを使うと、痛みをかなり和らげる事ができるため人気があります。
できれば妊娠初期のうちから購入しておいて、痛みや負担のないセックスをしましょう。
まとめ
産後のセックスはいつからできるのか、またどのような点に気をつければ良いのか意識したいことをご紹介してきました。
1ヶ月健診で医師の許可が下りればセックスを再開してもokです。
しかし女性はデリケートなので、いくら体が良くても心がその気になれない時はありますよね。
なぜセックスをしたくないのか、わけが分からないということもあるかもしれません。
お互いコミュニケーションを取りながら相談をして無理をしないように、そしてさせないように思いやりを持つように気をつける事が大切です。
また避妊は必ずするようにして、コンドームや潤滑剤などのアイテムを駆使していきましょう。
産後は夫婦生活で、かなりの人が悩んでいるようですね。
ぜひ周りからも情報を得ながら、対処法などについて学んでみてください。